自分は髪の塗り方にずっと悩んでいて、毎回塗り方も出来栄えもばらつきがありました。
そんな状態を改善したくて、今回は自分が「こう塗りたい」と思うイラストをじっくり研究し、初心者でも簡単に「それっぽく描ける方法」を探してみました。
その結果、いくつかのシンプルなコツで髪を上手く見せることができるようになったので、
この記事では髪の塗り方のポイントをクリスタを用いてご紹介していきます!
また、髪の塗り方で参考に使用したクリスタの塗りブラシも合わせてご紹介します。
髪の塗り方で迷っている初心者の方のご参考になれば幸いです。
簡単な髪の塗り方【クリスタ使用】
上の画像は、髪の塗り方についてクリスタを使用してまとめた画像です。
ポイントを詳しくご紹介していきます。
影になる所を一度大きく塗る
まず、頭を球体として考えたときに影になる部分をざっくりと大きく塗ります。
どこが影になるかというのは、実は以下の記事でもご紹介したように人物のフィギュアがとても参考になります。
影を描いたら、明るい髪を足すように影を消していきます。
髪一本一本の質感を加えるように、一本一本細かく削ることで髪を細かく繊細に見せることができます。
髪を塗るときは、まず頭を球体としてイメージし、その光の当たらない部分、つまり影になる部分をざっくりと大きく塗るところから始めます。
この影を描くことで、髪の立体感が出てきますが、どの位置に影を入れるかは光源に依存します。
特に、どの角度から光が当たっているかを意識すると、よりリアルな陰影が作りやすくなります。
影の位置を把握するのに役立つのが、実物の観察です。
例えば人物フィギュアなどは、髪の動きや影の落ち方を学ぶのに非常に有用です。
(こちらの記事でもご説明しました)
影をざっくりと描き終わったら、次に光の当たる明るい部分を足していきます。
このときに、影を部分的に削るように描き込んでいくと、髪の細かい質感が表現できます。
重要なのは、影と光をうまく調和させることで、髪に自然な立体感と流れを作り出すことです。
一番暗い部分はかなり面積を絞る
次に、髪の根元や後ろ側など、最も暗くなる部分に濃い色を入れていきます。
この暗い部分は、影の中でも特に強調すべき場所で、全体の立体感を引き立てる重要な要素です。
特に髪の根元や、頭に近い部分には深い影を入れることで、髪のボリュームや厚みが強調されます。
ただし、この暗い部分はあくまで「アクセント」としての役割なので、面積を大きく取りすぎないように注意が必要です。
もし暗い部分を広範囲に塗ってしまうと、全体的に暗く、重たい印象の髪になってしまう可能性があります。
そのため、暗い部分は小さなポイントとして、効果的に配置するのが理想的です。
髪の立体感や光の当たらない部分を意識して、影を配置していくと、バランスの取れた陰影が完成します。
ハイライトは天使の輪を意識する
ハイライトを入れるときは、髪に光を当てた際にできる「天使の輪」を意識してみてください。
天使の輪は、光が髪に当たったときにできる光の反射部分で、髪のツヤや美しさを強調するための重要な要素です。
まずは、ハイライトを入れる位置のアタリを取ってから、そこに光を描き込むことで、光の反射を規則的に表現できます。
連続したものを描くとき、それぞれの形や大きさがランダムでも、どこか一点を揃えることを意識しましょう。
内側のラインを統一することで、ランダムなハイライトでも自然な見え方になります。
また、ハイライトの外側を消したり、ぼかしたりすることで、髪に透明感や柔らかさを与えることができます。
このぼかしによって、髪がより軽やかに見え、柔らかい質感を表現することが可能です。
しかし、あえてハイライトをシャープに描くことで、髪の艶や光沢を強調することもできます。
自分の好みに応じてハイライトの描き方を調整してみましょう。
以上が、髪の塗り方のポイントでした。
とてもシンプルな塗り方なので、髪の塗りが苦手という方もぜひ試してください。
次に髪の線画の描き方についての考察をご紹介します。
髪の線画の描き方について
髪の線画の描き方はどうすればいいのでしょうか?
実際には、イラストレーターによってスタイルや好みは様々ですが、いくつかの共通したポイントがありました。
その一つが、「髪の大きな束を意識して描く」という点です。
線画の段階では、細かく描き込みすぎずに、髪の流れやボリュームを表現するために、まずは大きな束としてシンプルに描くことが多いです。
この後、塗りの段階でその大きな束を細かく分け、影やハイライトを加えていくことで、髪の立体感や質感を表現していきます。
この方法で、シンプルな線画からでも複雑な髪の描写が可能になります。
影やハイライトを繊細に入れることで、髪がより自然に見え、細かな質感が強調されます。
また、髪の線画を描くときには、髪の流れや動きを意識することが大切です。
髪は風や動きに合わせて揺れたり、なびいたりするため、一本一本の線に動きや方向性を持たせることで、自然な仕上がりになります。
髪の束は太さに変化をつけながら、頭の形に沿って描くとより立体感が出ます。
髪の生え際や毛先の細かい部分は、塗りの段階で強調し、髪の線画はあくまでベースを作る役割と捉えると良いでしょう。
最後に今回髪の塗り方で使用したクリスタの塗りブラシをご紹介します。
髪の塗り方で使用したクリスタの塗りブラシ
今回髪の塗り方に使用したクリスタの塗りブラシは以下の2つです。
オイルパステル
こちらを主に使用しました。
ちょうど良いムラができるため、影に情報量を増やしてリッチに見せることができます。
主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ
こちらは万能ブラシとして私の中ではレギュラーとして使用しています。
パキッと強く塗りたい部分に使うのですが、Gペンよりも強すぎず、柔らかく強い色を塗ることができるので髪の塗り方にも使いやすいクリスタブラシです。
以上、今回は髪の塗り方とクリスタの塗りブラシをご紹介しました。
これからも備忘録として私なりの絵の描き方をまとめていきたいと思いますので、参考になれば幸いです。