絵が上手くなりたいのに、なかなか変化を感じられずに悩んでいませんか?
私自身、たくさんの枚数を描いているのに上達している実感が持てず、悩んでいます。
そこで最近は、「毎回違う描き方を試してみる」という方法を意識して取り入れるようにしています。
この記事では、私が実践している絵の上達法と、作品の記録を通して、効果的な練習方法を探っていきます。
同じように「絵が上手くなりたい」と悩む方の参考になれば嬉しいです。
なぜ「毎回違う描き方」が効果的なのか?
絵が上手くなりたいと感じている人ほど、つい同じ描き方にこだわってしまうことがあります。
ですが、成長を感じられないときこそ「いつもと違う描き方」が鍵になります。
従来の練習法の課題
多くの方がつい陥りがちな練習法には、こんなものがあります。
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同じモチーフを何度も描く
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決まったポーズやアングルばかり練習する
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自分が得意な表現だけを使う
こうした方法は、基礎を固める段階ではもちろん役に立ちます。
でも、ある程度のレベルになると、成長が停滞しやすくなるんですよね。
さらに、ご依頼などで凝った構図を描かなければならない場合に「描いたことがないから描けない」という事態になってしまいます。
「毎回違う描き方」のメリット
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表現の幅が広がる
いろいろな描き方を試すことで、表現の引き出しが増えます。 -
客観的な視点が身につく
他の人の技法を分析しながら描くことで、自分の絵も冷静に見る力がつきます。 -
挫折しにくくなる
毎回新しいチャレンジがあるので、飽きずに続けやすいです。 -
効率よく弱点を見つけられる
様々な技法を試すことで、自分の苦手な部分がはっきりわかります。
このように、「毎回違う描き方」を取り入れることで、効率よく絵のスキルを伸ばすことができます。
次のセクションでは、私が実際に行っている絵の練習法【3ステップ】をご紹介します。
絵が上手くなりたい人のための3ステップ上達法
「絵が上手くなりたいけど、何をすればいいか分からない…」という方に向けて、私が毎日実践している方法を3ステップでまとめました。
ステップ1:観察とメモ
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プロや上手な人のイラストを選びます。
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その絵の良いところを具体的に言葉にしてメモすることが大切です。
メモの例
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「髪の毛の束感がとても印象的」
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「影の付け方が柔らかくて立体感がある」
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「目の描き方が独特で魅力的」
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「線の強弱で奥行きを表現している」
ポイントは、「上手だな」だけで終わらせず、何がどう良いのか掘り下げることです。
ここで、こうやって描いているのかな?という気付きもメモしています。
ステップ2:考察と実践
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メモした技法がなぜ効果的なのか考えてみます
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わからない部分はネットや本で調べる
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実際に自分の手で表現してみます
考察例
「なぜ髪の束感が魅力的なのか?」
→ 束ごとに明るさを変えている
→ 毛先の処理が繊細
→ 全体のバランスが考えられている
実践のコツ
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完全にコピーするのではなく、技法だけを取り入れる
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自分なりのアレンジを加えてみる
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失敗を恐れず、チャレンジしてみることが大事です
ステップ3:比較と評価
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描いた作品を参考作品と並べてみます
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良かった点と改善点を冷静に見つけて、次の課題をはっきりさせます
評価のポイント
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参考作品の良さをどこまで再現できているか?
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自分なりの良さも加えられているか?
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技術的にまだ未熟なところはどこか?
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自分が表現したかったことが伝わっているか?
イラストを選ぶポイント
ポイントは、自分の目で見て「こうやって描いていそうだな」と思える範囲のイラストを参考にすることです。
自分よりもずっと画力が高い人の絵は、技術が高く何をしているかすら分かりません。
意外と、商業作品よりもSNSの方が、手が届きそうなヒントが見つかるかもしれません。
それでは実際に、この方法で描いた作品と、その都度の反省・学びを公開していきます。
実際の変化を見ながら、絵の上達のヒントを探してみてください。
描くたびに気づきがある!実践記録のまとめ
絵が上手くなりたいと悩んだ際に、工夫して描いてきた記録と、その気づきをまとめていきます。
【実践①】日差しが強い海辺のシチュエーションで光を描写する
— 🐰 (@oshi_cutePM) June 24, 2025
実践内容
- イラストを印象付けるための強い光を意識した
- 逆光にしつつ、イラスト全体を明るく澄んだ印象にしたいため、暗すぎないように影よりも光の描写を心がけた
- 光るモチーフを意識して光らせた(水面など)
気づいたこと・反省点
気付いたこと:
- 加算(発光)モードを使用して強い光が描かれている
- 暗い色に加算発光を使用すると、内側から発光しているような印象になる
【実践②】光の透過を意識する
塗りの練習したけどやっぱり没のやつ pic.twitter.com/nO5yB4ynDE
— 🐰 (@oshi_cutePM) June 27, 2025
実践内容
- 「透過する素材」で光の印象を強める
- 逆光でも光を表現
気づいたこと・反省点
自分の絵柄に暗い逆光が似合わない。
影ではなく、「光を意識した逆光」が私には合っているかも?
次回の課題・改善ポイント
- 暗い色を大きな面積で使わない(ただしメリハリをつけるため、暗い部分も必要)
【実践③】影ではなく、光を意識する
ニャーン pic.twitter.com/6v4BOUQ5Uz
— 🐰 (@oshi_cutePM) June 29, 2025
前回の課題
- 逆光を意識しすぎて、イラスト全体が暗くなってしまう
- それが絵柄に合わない
実践内容
- 顔回りに置く色は明るいものにする
気づいたこと・反省点
- 最後に鮮やかな色(今回の場合、赤)にオーバーレイをかけると、鮮やかさの印象が強まった
→全体の彩度を上げるのではなく、特に目立たせたい色に絞って仕上げのオーバーレイをすると見栄えアップ◎ - 良かった点は白黒で確認したときに白と黒のコントラストができていたこと
このように、実践記録を続けることが絵が上手くなりたいという気持ちを継続させるモチベーションにもつながっています。
次のセクションでは、これまでの練習で得られた上達のためのポイントについて解説します。
絵が上手くなったと実感できた成長のポイント
ここではまとめとして、上記の練習の中で得られたイラスト上達のためのポイントをご紹介します。
光の表現について
最近、「ここがまぶしい」と感じる部分を1か所だけ入れると、絵全体に光が差し込んでいるような印象になることに気づきました。
光源を丁寧に意識しすぎると難しく感じていたのですが、「とにかく1か所だけまぶしく見える場所をつくる」と考えることで、気持ち的にもラクに描けるようになりました。
また、光を通すものは、それだけで絵が魅力的になる気がしています。
ガラスや水、透ける布のように「光を透過する素材」を意識して描いてみると、透明感のある表現ができて、自分で見返したときの満足感も向上しました。
配色について
以前は「とりあえず好きな色を使う」という感覚だったのですが、最近は全体の色のバランスを少しずつ意識できるようになってきました。
たとえば、配色で迷ったときには一度白黒にして明度だけで見てみると、どこが重すぎるか・弱すぎるかがすごく分かりやすいです。
中でも、「強いコントラスト」を絵の中にどこか一つ入れると、画面が引き締まって見えます。
今は描く前に「どの部分を目立たせたいか」を意識して、それに合わせた色選びを心がけています。
成長の記録は、絵が上手くなりたい人にとって、自信と継続の原動力になります。
今後もこちらに追加していく予定ですので、良ければまた覗いてみてください。
私自身もこの方法を試してみて、特に色の塗り方に関する苦手意識が小さくなりました。
そして何より、「次はこの塗り方を試してみよう」と楽しめるようになりました。
まずはお気に入りの作品を一つ選んで、観察してみるところから始めてみてください。
きっと新しい発見があるはずです。
この記事が、あなたの絵の上達の助けになればうれしいです。
よくある質問
Q: 参考作品が見つからないときは?
A: PixivやX、Pinterestなどで検索するのがおすすめです。すごく好きで、目標にしている作家さんがいる場合は画集などもおすすめです。
Q: 自分が下手すぎて比較が怖いです。
A: 最初は誰でも初心者です。大切なのは他人と比べることではなく、前回の自分と比べて少しずつ成長を感じることだと思っています。
以下の記事では、自分が「他人と比べてイラストが下手なことに落ちこんでしまったときの考え方」についてご紹介しています。

Q: どのくらいの頻度で描けばいい?
A: 無理なく続けることが大切なので、自分のペースで大丈夫です。週1回でも、月数回でも、描きたい時に描いてください。私も本業・副業の仕事があり、自由に描ける時間も限られているので、月に数枚ずつ続けています。