グラデーションマップは、CLIP STUDIO PAINTやibisPaintなどに搭載されている便利な機能です。 色に統一感を持たせることができるので、グラデーションマップの使い方を覚えることで、配色が苦手な人でもおしゃれな配色を簡単に実現できます。 また、グラデーションマップはイラストの雰囲気を一変させることができるため、作品の幅を広げることができるでしょう。 ここでは、クリスタのグラデーションマップを例に使い方をご紹介します。
グラデーションマップの基本的な使い方
基本的なグラデーションマップの使い方は、以下の通りです。 ①まずは、レイヤーを分けて描いて色を塗ったイラストを用意します。 ②[レイヤー]→[表示レイヤーのコピーを結合] を選択するとレイヤーを残したまま、統合されたレイヤーが新しく作成されます。
このとき背景が白い場合は非表示にして、色を調整したい対象のみを表示して結合します
③結合された一枚のレイヤーの順番を一番上にします。 レイヤー効果を[通常]→[オーバーレイ]に変更し、その隣の[不透明度]を30%ほどにしておきます。
④結合したレイヤーを選択した状態で、 [編集]→[色調補正]→[グラデーションマップ]を選択
⑤グラデーションマップのダイアログ(小さなウィンドウ)が開くので、 [グラデーションセット]からグラデーションを選択します。
初期だと[くすんだ陰影][空]などがプリセットとして入っているかと思います。
試しにそれをクリックしてみると、統合したレイヤーの色にグラデーションが適用され、イラスト全体にグラデーションの色が追加されます。
⑥[30%]にしておいた不透明度を動かし、自分の好きな色味に調整します。
簡単ですが、基本的なグラデーションマップの使い方はこれで終わりです! 次に、グラデーションセットの追加方法を詳しくみていきましょう。
グラデーションセットの追加
グラデーションセットの追加方法は以下の通りです。
クリスタの場合は、CLIP STUDIO ASETTSの公式サイトから素材をダウンロードします。
「グラデーションマップ」と検索するとたくさん出てくるので、気になった方はぜひ検索してみてください。今回は試しに一つピックアップしてみました。
-『カラーモード20%前後で使うグラデーションマップ』 https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1814319
続いてはダウンロードしたものを追加してみます。 先ほどと同様、[編集]→[色調補正]→[グラデーションマップ]を選択してダイアログを開きましょう。
①グラデーションセット横のスパナマーク(明らかに設定ボタンのような)をクリックします
②[グラデーションセットを追加]をクリック
そうすると、先ほどダウンロードしたグラデーションマップが一覧として表示されるので[追加]
これで新しいグラデーションセットが追加されました。 あとは好きなグラデーションを選んで使用することができます。 最後に、グラデーションマップの応用的な使い方をご紹介します。
グラデーションマップの応用的な使い方
グラデーションマップの応用的な使い方は、以下の通りです。 これは、色を塗る前の段階で使う方法です。
- 色を簡単に置いた状態のイラストを用意します。
- [表示レイヤーのコピーを結合]を行い、レイヤーを一番上に表示し、不透明度を50%~80%に設定します。
- グラデーションマップを適用し、選択したグラデーションがそのまま反映される状態にします。
- その色をスポイトで取り、改めて色を置き直します。
- この配色でいつも通りに塗っていきます。
こうすると、予め完成の色が予測できるので、イメージ通りに塗りやすくなります。
以上が、グラデーションマップの基本的な使い方、追加方法、および応用的な使い方の紹介です。簡単にイラストのクオリティをアップできるので、ぜひ活用してみてください。