ミニキャラのイラストを仕事で使いたいと考えているものの、どこに依頼すればいいのか、費用感はどの程度なのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、半年間で約50件のご依頼をいただいた現役イラストレーターが、依頼する側・制作する側の両方の視点から実際に役立つ情報をお届けします。
ありがたいことに満点の☆5評価をいただき続けている経験を基に、あなたの理想のミニキャラを手に入れるお手伝いをさせていただきます。
ミニキャラ依頼の基本知識
ミニキャラ(デフォルメキャラクター)は、普通のキャラクターを2〜3頭身にぎゅっと縮めた、とても可愛らしいイラストのことです。
その親しみやすさから、今ではいろんな場面で活用されています。
どんな使い方があるの?
ミニキャラは本当にたくさんの場面で使われています。VTuberやYouTuberの方なら、配信画面やサムネイルに使ったり、一般の方だとTwitterやInstagramのアイコンにしたりと、様々です。LINEスタンプを作ったり、アクリルキーホルダーやステッカー、Tシャツなどのオリジナルグッズにするのも人気ですね。
また、TRPGの創作キャラクターを描いて欲しいという方や、、結婚式や誕生日の記念品として注文される方も増えています。
特に最近ではYouTuberやVTuberの方が増えたことで、ミニキャラの需要もぐんと高まっています。「個人でも応援してもらえる時代」になって、自分だけのキャラクターを持ちたいという方が本当に多くなりました。
以上のように、ミニキャラは配信素材からグッズ制作・記念品まで、個人ブランディングの重要なツールとして需要が急増しています。
次章では、実際の料金相場について詳しく解説します。
ミニキャラ依頼の料金相場を詳しく解説
結論として、商用レベルのミニキャラは1体1万円~が相場であり、権利や背景などのオプションにより価格が変動します。
2025年最新の料金事情
ミニキャラ依頼の料金は、制作者さんのスキルや条件によって大きく変わります。
金額の幅は広いですが、商用レベルのイラストは1体1万円~と考えておくと良いでしょう。
項目 | 料金相場 | 詳細 |
---|---|---|
基本料金(シンプル) | 3,000〜15,000円 | 1体、背景なし |
複雑な衣装・装飾 | +1,000〜3,000円 | 細かい描き込みの度合いで変わります |
背景付き | +2,000〜5,000円 | 背景の複雑さで変動 |
商用利用権 | +50〜100% | 最初から含まれている場合も |
二次利用権 | +50〜100% | 複数の用途で使える権利 |
特急対応 | +50% | 1週間以内の納品 |
商用利用権って?:お仕事で使える権利のこと。YouTube収益化、グッズ販売、会社での使用などが当てはまります
二次利用権って?:一つの作品をいろんな用途で使える権利。SNSアイコン+グッズ制作など、複数の場面で同じイラストを使いたい時に必要です
実際の価格例をお見せします
ここでは、制作者側の価格設定を参考までにお見せします。
以下は2025年7月時点での、私のココナラの料金設定です。
- 基本料金:8,000円(商用利用込み)
- 複雑な衣装・アクセサリー:+2,000円
- 背景付き:+3,000円
- 二次利用権:総額の+50%
- 特急対応:総額の+50%
実際のミニキャラ依頼での完成例をご紹介します。

商用利用込み8000円でのミニキャラ依頼完成例

複雑な衣装・装飾+2000円の実例
料金でのトラブルを避けるために
安すぎる依頼には注意が必要です
5,000円以下の依頼だと、プラットフォームの手数料(約22%)を引くと、制作者の手取りは3,900円になってしまいます。50,000円のご依頼の場合は、なんと11,000円が手数料になってしまいます。
この価格では、どうしても品質や納期に影響が出やすく、修正対応も限られてしまう可能性があります。十分な時間をかけた制作が難しくなるため、結果として満足いく仕上がりにならないリスクがあります。
料金表示で気をつけること
一見安く見えるサービスでも、「商用利用+50%」「二次利用+50%」などが重なって、最終的に高額になることがあります。必ず総額を確認しましょう。
次に、実際の依頼の進め方について説明します。
ミニキャラ依頼の進め方とコツ
ここでは、初めてミニキャラを依頼する方に向けて、依頼前の事前準備やメッセージの送り方をご紹介します。
依頼前に準備しておきたいこと
1. 何に使うか決めておく
- 使用目的(SNSアイコン、グッズ、動画素材など)
- 商用利用するかどうか
- 二次利用の予定はあるか
2. 予算を決めておく 「予算は○○円くらいで考えています」と正直にお伝えいただけると、その範囲内で最適な提案をさせていただけます。遠慮なく予算をお聞かせください。
3. 資料を集めておく
- キャラクターの資料:既存のイラスト、写真、設定資料など
- 完成イメージ:Pinterestなどで近いイメージを見つけておく
- ポーズ・表情の参考:具体的なイメージがあれば
依頼文の例
以下は、私が実際にココナラで使用しているテンプレートです。追加料金になる可能性がある要素を初めに伝えていただくことで、見積もりから購入までがとてもスムーズになります。
【依頼内容テンプレート】
①依頼の内容
・使用目的:
・商用利用の有無:
・希望納期:
・予算:
②キャラクターについて
・性別:
・特徴:
・参考資料:(添付してください)
③希望の表情・ポーズ
・表情:
・ポーズ:
・参考資料:(添付してください)
④衣装について
・衣装の詳細:
・参考資料:(添付してください)
⑤背景について
・背景:(あり/なし)
・背景の詳細:
⑥二次利用について
・二次利用:(あり/なし)
⑦掲載について
・作品例として掲載:(OK/NG)
・公開可能日:
スムーズなやり取りのポイント
うまくいく依頼の共通点
たくさんの依頼を受けてきた経験から、スムーズに進む依頼には共通点があります。
まず、完成イメージをしっかり共有することが大切です。頭の中にある理想の姿を、資料や言葉で具体的に教えてもらえると、認識のズレを防げます。
また、各段階でのお返事も重要で、構図確認やラフ確認などの大切な段階では、1週間以内にお返事いただけると助かります。
修正をお願いする時は、「もっと○○に」といった曖昧な表現より、参考画像と一緒に具体的に教えていただくと、効率よく修正できます。
ミニキャラ制作は依頼前の準備と具体的な依頼文の作成により、制作者との認識のズレを防ぎ、理想的な仕上がりを得ることができます。
次章では、信頼できる依頼先の選び方について説明します。
失敗しない依頼先の選び方
結論として、あなたの目的と予算に合ったプラットフォームを選び、作品集と評価を総合的に判断してミニキャラを依頼することが重要です。
プラットフォームの特徴
ココナラの場合
いろんなイラストレーターさんがいて、評価システムもしっかりしているので、初めての依頼でも安心です。ただし、手数料が高め(約22%)で、価格競争が激しいという面もあります。初回の依頼や安心感を重視したい方におすすめです。
Twitter(X)の場合
直接やり取りできるので手数料がかからず、リアルタイムで相談できます。ただし、トラブルがあった時の保証がないので、相手の信頼性は自分で判断する必要があります。SNSでのつながりを大切にしたい方に向いています。
SKIMAの場合
イラスト専門のプラットフォームで、クリエイター向けの機能が充実しています。ただし、ユーザー数がココナラより少ないです。イラスト専門のサービスを使いたい方におすすめです。
良いイラストレーターの見分け方
作品集をチェックしよう 良いイラストレーターさんを見分けるには、作品集の質を確認することが大切です。
- まず、サンプルから納品物の完成度をチェックします。細部まで丁寧に描かれているかで、技術力が分かります。そして、あなたの目的に近い作品例があるかどうかも大切なポイントです。
- 評価や実績も確認しよう 評価の平均点だけでなく、実際のコメントも読んでみましょう。また、最近も活動しているか(放置されていないか)、似たような用途での制作経験があるかも重要です。
- その他のチェックポイント お返事の速さや丁寧さ、質問への答え方の具体性、修正対応についての説明があるかも、評価のコメントから確認してみてください。これらは実際の制作時のやり取りの質を表しています。
ミニキャラ依頼について、安心感を重視するならココナラ、コストを抑えたいならTwitter、専門性を求めるならSKIMAが適しています。
次に、制作者の視点から見た依頼のコツについて説明します。
制作者の立場から見る依頼のコツ
結論として、十分な納期・具体的なご予算・
制作者が嬉しいご依頼とは
納期について
最低1ヶ月いただけると、スケジュール調整がしやすくなります。急ぎの依頼も対応できますが、対応できるイラストレーターさんが限られます。どうしてもこの人に描いて欲しい、という場合は余裕をもってご依頼をしてみてください。
予算について
どんな金額でも失礼ということはありません。むしろ、予算を教えていただくことで、その範囲内で最適な提案ができます。
修正について
イラスト制作は通常、以下のような段階を経て進みます。
- 構図決定:キャラクターのポーズや配置を決める
- ラフ作成:大まかな形や表情を描く(まだ線画ではない下書き段階)
- 色ラフ作成:ラフに色を付けて、完成状態をイメージしやすくします
- 色塗り・仕上げ:色を塗って完成させる
重要なのは、構図や色ラフの段階で「もう少し笑顔で」「手の位置をこうしたい」「色味をこうしたい」など、具体的な希望をお伝えいただくことです。
完成してから「全体的にイメージと違う」と言われると、最初からやり直しになってしまいます。
完成してからの根本的な修正は受け付けていないイラストレーター様が多いです。
しかし、ラフの段階でご希望をお伝えいただければ、簡単に修正可能です。
これにより、依頼者様も理想通りの仕上がりを得られ、制作者も効率よく作業を進められるという、お互いにメリットのある進め方ができます。
次章では、ミニキャラのさらなる活用アイデアについて紹介します。
ミニキャラをもっと活用するアイデア
結論として、二次利用権を取得することで一度の依頼で複数の用途に使えるため、コストパフォーマンスが向上します。
用途別の活用例
VTuber・配信者の方向け
配信画面のアバターとして使ったり、Twitchスタンプにしたりできます。YouTubeのサムネイルや配信スケジュール表にも使えて、ブランドイメージを統一できます。
お仕事での活用
会社のマスコットキャラクターや、商品説明用のイラストとして使えます。名刺やパンフレット、ホームページ用素材としても人気で、親しみやすい企業イメージを作れます。
個人での活用
SNSアイコンを統一したり、結婚式や誕生日のオリジナルグッズにしたりできます。家族やペットのキャラクター化や、趣味のコミュニティ用素材としても幅広く使えます。
二次利用でお得に活用
二次利用権を取得すれば、一度の依頼で複数の用途に使うことができます。
例えば、配信用の立ち絵として依頼したミニキャラを、グッズなどに展開する場合です。配信画面と動画素材として使うことで、配信者の方はブランドイメージを一貫して表現できます。
例えば「SNSアイコン用」として依頼したミニキャラを、後からグッズ制作に使いたくなった場合、二次利用権がないとそのまま使用することはできません。契約違反となってしまう可能性があります。
そのため、将来的に複数の用途で使う可能性がある場合は、依頼時に二次利用権も一緒に取得しておくことをお勧めします。
後から追加で権利を取得するよりも、最初にまとめて依頼した方がトラブルを避け、総額を抑えられることが多いです。
最後に、ミニキャラの依頼についてよくあるご質問にお答えします。
よくある質問
Q1. 修正は何回までできますか?
A1. 多くのイラストレーターさんは2〜3回の修正を基本としています。ただし、構図やラフの段階で詳しく確認していただくことで、修正回数を少なくできます。
Q2. 商用利用と二次利用の違いは?
A2. 商用利用は「お仕事で使うこと」、二次利用は「複数の用途で使うこと」です。一つの用途でビジネス利用する場合は商用利用のみ、複数の用途で使う場合は二次利用権も必要です。
Q3. 著作権はどうなりますか?
A3. 一般的に、著作権は制作者に残り、依頼者は使用権をもらう形になります。完全な著作権譲渡をご希望の場合は、別途ご相談が必要です。
Q4. 納期はどのくらいかかりますか?
A4. 通常1〜2ヶ月程度です。制作者のスケジュールや依頼内容によって変わります。特急対応も可能ですが、追加料金がかかることが多いです。
Q5. 支払いはいつするのですか?
A5. プラットフォームによって違いますが、前払いか納品後支払いが一般的です。安心のため、プラットフォームの決済機能を使うことをおすすめします。
ミニキャラ依頼で失敗しないためには、明確な目的と予算を決めることから始めましょう。
詳しい資料を準備して、適切なイラストレーターさんを選ぶことで、理想的な仕上がりを期待できます。
段階的な確認と建設的なやり取りを心がけ、お互いを尊重して理解し合うことで、満足度の高いご依頼が実現できます。
ミニキャラ制作のイラストレーターをお探しの方へ
もしミニキャラのご依頼をお考えの方は、個人・企業様問わずお気軽にお声がけください。
2025年に始めて、すでに50件以上の実績があり、ありがたいことに満点の☆5評価をいただいています。納期は必ず順守し、VTuber、YouTuber、アイドルの方々にも信頼していただいています。
商用利用込み8,000円からの分かりやすい料金設定で、キャラクターの魅力を最大限に表現するミニキャラを制作いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
実績や料金サンプルを確認したい方は、ココナラもご参考にしてください▼
この記事は、現役イラストレーターの実体験を基に作成されています。ミニキャラ依頼に関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。