ミニキャラの座るイラストは、手足の短さやデフォルメ表現が難しいポーズの一つです。
描き方のコツは、アタリ(下書きの骨組み)の取り方と重心のバランスを知ることです。
この記事では、初心者でも簡単にできるミニキャラの座るポーズの描き方を解説します。
ミニキャラ座るポーズの描き方の基本|アタリと配置のコツ
ミニキャラが座るポーズを描くコツは、丁寧にアタリ(下書きの骨組み)を取ることです。
ミニキャラの座るポーズのアタリの取り方
ミニキャラが座るポーズも、ミニキャラの基本的な描き方と同じルールで描きます。
基本的なミニキャラの描き方の詳細は、以下の記事で解説しています。

2頭身(頭2個分の背丈)のミニキャラなら、頭と体を表す2つの丸でアタリを描いてください。全体の半分が足の部分になります。
ここで大切なのは、立っているときもミニキャラ座る時も、この比率は変わらないということです。
アタリを描く順番は、
- まず頭の丸いアタリを描きます。
- 次に、その丸を複製して雪だるまのように重ねます。
- 最後に、下の丸を半分にする線を引き、足の部分を決めます。
この順番で描くと、座るポーズもバランス良く描くことができます。
正面・横向きで描き方が変わる
ミニキャラ座るポーズは角度によって描き方も変わります。
正面から見たミニキャラ座るポーズは、顔を正面で見せられるため、グッズ制作などでもよく作用されています。
横向きの座るポーズは、どうしても平面的になってしまいがちなので、あえて角度をずらして向こう側にある足を描いたりします。
次に、代表的なミニキャラの座るポーズの描き方をご紹介します。
ミニキャラの座るポーズの種類
ミニキャラの座るポーズには色々な種類があります。
ここでは代表的な座るポーズとその描き方を詳しく解説します。
【座るポーズ】体育座り
体育座りは一番汎用性が高くて、初心者にも描きやすいミニキャラ座るポーズです。
膝を抱えるように座るこのポーズは、足の開き具合によって印象が大きく変わります。
足を閉じて膝を揃えたミニキャラ座る体育座りは、内向的で控えめなイメージ。腕で膝を抱える位置も工夫できて、ぎゅっと強く抱えれば不安感を、ゆるく抱えればリラックス感を演出できます。
反対に足を開いたミニキャラ座る体育座りは、男らしく豪快な印象を与えます。
膝の間に余裕を持たせて、背筋を伸ばした姿勢にすることで、自信に満ちた性格を表現できます。手の配置も、膝の上に置いたり、後ろの地面について体を支えたりするといいでしょう。
体育座りが描けるようになると、万能で描きやすい定番ポーズとして活用できます。
【座るポーズ】あぐら座り
あぐら座りは、足を交差させて座るポーズです。
ミニキャラ座るあぐら座りでは、足の重なり部分の描き方が重要です。
手前の足と奥の足の重なりをはっきり表現して、足首の位置関係を正確に描くと、自然なミニキャラ座るあぐら座りが完成します。膝が左右に開くので、全体的に横に広がった安定感のあるシルエットになります。
【座るポーズ】正面・正座
正座のポーズでは、正座の特徴的なシルエットを保つことが重要です。
きちんと手を揃えれば真面目な印象、少しくずした姿勢であればカジュアルな印象を与えるポーズになります。
また、どうしても足元が単純になるため、あえて崩して奥にある足の部分を見せると、立体感を出すことができます。
【座るポーズ】正面・ぺたんこ座り
ぺたんこ座りは足を横に流して座る可愛らしいポーズです。
ぬいぐるみのような柔らかく愛らしい印象を与えて、グッズデザインなどでもよく活用されるミニキャラの座るポーズです。
このポーズは、左右対称に描くと安定感やクオリティの高さが出ておすすめです。
ミニキャラの座るポーズでありがちな失敗例
ミニキャラの座るポーズを描くとき、描くのが難しい典型的な失敗パターンがあります。
足が浮いてしまう|接地面を意識しよう
座るポーズで一番よくある問題は、足が地面から浮いて見えてしまうことです。
足が浮いて見える主な原因は、足やお尻と地面の接地点をあいまいに描いてしまうことです。
この問題を解決するためには、どんな角度から描く場合でも、必ず接地面を意識することが重要です。