透明感パレット生成ツール
好きな色1つから透明感パレット生成
選んだ色 → 透明感の濃淡パレット自動計算
好きな色を1つ選択
透明感のあるイラストが描ける配色ツールの特徴とは
1. ワンクリックで完璧な配色完成
好きな色を1つ選ぶだけで、イラスト配色に必要な9色セットが自動生成されます。従来30-60分かかっていた配色作業が、わずか3-5分で完了します。
2. HSV値出力
- 濃い色ゾーン:髪、花、影、アクセサリー用(4色)
- 透明ゾーン:肌、制服、背景用(5色)
- 各色のHEXコードを自動計算・表示
透明感パレット生成システムの仕組み
好きな色を1つ選ぶだけで、イラスト配色に必要な9色セットが自動生成されます。
各色のHEXコードを自動計算・表示します。
基本の考え方:目の錯覚を利用
人の目は「隣の色と比べて判断する」性質があります。濃い色の隣にある薄い色は、相対的に透明に見えます。
数字の決め方
画面の割合は濃い色6割、透明色4割で使用します。
これは見た目のバランスが最も良い比率です。濃い色が多すぎると重くなり、少なすぎると効果がありません。
彩度の設定:濃い部分は55-70%、透明部分は3-9%
彩度とは「色の鮮やかさ」のことで、100%が最も鮮やか、0%が無彩色(グレー)です。透明感を出すには、濃い部分は「しっかり鮮やかに」、透明部分は「ほぼ無彩色に近く」する必要があります。
明度の設定:濃い部分は25-65%、透明部分は97-100%
明度とは「色の明るさ」で、0%が黒、100%が白です。透明感には明度差が重要で、濃い部分を暗く、透明部分を限りなく明るくすることで立体感が生まれます。
明度差:70%以上を確保
明るい色と暗い色の差が大きいほど、立体的に見えます。影と光のメリハリがないと、のっぺりした印象になってしまいます。
色の組み合わせ方
反対色を少し使う
色には「正反対の色」があります(赤の反対は緑など)。メインの色の反対色を少し加えると、画面が引き締まります。
似た色で統一感
制服や背景は、選ばれた色と「類似する色」を使います。バラバラな色だと統一感がなくなるためです。
肌色を固定する理由
いろいろな色で実験した結果、肌色を変えると不自然になることが分かりました。
- 緑を選ぶと → 緑の肌
- 青を選ぶと → 青白い肌
- 黄色を選ぶと → 黄色い肌
これらは「透明感のあるイラスト」とは少し意図が異なってしまいます。そのため、肌色は「人間らしい血色感のあるピンク色」で固定しました。
イラスト配色の実践的な使い方
Step 1: 基本色の選択
まず、作品の メインカラー を決めます。これは髪色、花の色、メインアクセサリーなど、最も印象に残る部分の色です。
Step 2: パレット生成と適用
ツールで生成された配色を以下のように使い分けます。
濃い色ゾーン(画面の60-70%)
- 髪のメイン部分
- 花やアクセサリー
- 影の部分
- 線画の色
透明ゾーン(画面の30-40%)
- 肌の表現
- 制服や衣装
- 背景のグラデーション
- ハイライト部分
Step 3: 微調整のコツ
生成された色をベースに、作品の雰囲気に合わせて微調整を行います。明度を±10%程度変更するだけで、印象が大きく変わります。
透明感のあるイラストと配色をさらに詳しく学びたい方へ

上記の記事では、今回のツールで作成した配色を使った実際の塗り方を詳しく解説しています。
- 2つの透明感技法(淡色系・濃淡コントラスト系)
- 手を動かしながら描ける具体的な塗り工程
- 透明感が出ないときの原因と解決策